調製方法

●上肢・下肢痙縮

●慢性流涎

治療の準備

治療の前に本剤の電子添文をご確認ください。
「ゼオマイン®」の投与(調製)前に、以下の準備が必要です。

調製時に必要なもの

  • 調製用注射針
    (推奨:20~22ゲージ)
  • 調製用シリンジ
  • 施注用注射針
    (慢性流涎<推奨>:27~30ゲージ、12.5~13mm)
  • 施注用シリンジ
  • 日局生理食塩液
  • 消毒綿

失活・廃棄時に必要なもの

《失活》 0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液で失活させる場合
  • 0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液
  • バット又はトレー
《廃棄》
  • 密閉可能な廃棄袋又は箱

汚染時の備え

  • 0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液
  • 拭き取り用布(吸収性素材)

「ゼオマイン®」溶解液の量と溶解後ボツリヌス毒素濃度

●上肢・下肢痙縮

「ゼオマイン®」1バイアルは日局生理食塩液を用いて溶解します。

溶解液の量(mL)
(日局生理食塩液)
溶解後のボツリヌス毒素濃度(単位/0.1mL)
50単位バイアル 100単位バイアル 200単位バイアル
1.0 5.0 10 20
2.0 2.5 5.0 10
4.0 1.25 2.5 5.0
5.0 1.0 2.0 4.0

他の溶解液の量と溶解後のボツリヌス毒素濃度は、電子添文をご参照ください。

●慢性流涎

「ゼオマイン®」100単位を2.0mLの日局生理食塩液を用いて溶解し、5.0単位/0.1mL溶液を調製します。

調製方法

「ゼオマイン®」は投与する直前に溶解してください。

  • 1 バイアルを取り出し、ゴム栓を消毒します。

    • バイアルのキャップを外します
    • ゴム栓の部分を消毒綿で消毒します
  • 2 溶解液(日局生理食塩液)をバイアル中に注入します。

    • 溶解に必要な量の溶解液を調製用シリンジで吸引します
    • ゴム栓が十分に乾燥したら、ゴム栓に調製用注射針(推奨:20~22ゲージ)を垂直に穿刺します
    • 泡立たないように溶解液をゆっくりとバイアル中に注入します(バイアル内は陰圧となっているため溶解液は自然に注入されます)
    ※溶解に必要な溶解液の量はこちら
    • バイアルの陰圧が保たれていない場合は使用しないでください
  • 3 内容物を溶解液と混和します。

    • 注入が終わったらバイアルを丁寧に円を描くように振り混ぜ、転倒させて内容物を溶解液と混和します
    • 激しい撹拌は避けてください
    • 溶解後は2℃~8℃に保存し、調製24時間以内に使用してください
    • 混和後の溶液の外観が濁っていたり、沈降物又は浮遊物がある場合は使用しないでください(混和後の溶液:清澄かつ無色で微粒子を含まない液体)
    • 特に、バイアル内にゴム片の混入(コアリング)がないか確認してください
  • 4 薬液を吸引し、施注用注射針に付け替えます。

    • 調製用シリンジを外します
    • 施注用シリンジ内に空気を入れてから、バイアルについたままの調製用注射針に装着します
    • 空気をバイアル内に注入した後、薬液を吸引します
    • 吸引したシリンジだけを外し、施注用注射針に付け替えます

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