調製方法
治療の準備
治療の前に本剤の電子添文をご確認ください。
「ゼオマイン®」の投与(調製)前に、以下の準備が必要です。
調製時に必要なもの
- 調製用注射針
(推奨:20~22ゲージ) - 調製用シリンジ
- 施注用注射針
- 施注用シリンジ
- 日局生理食塩液
- 消毒綿
失活・廃棄時に必要なもの
《失活》 0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液で失活させる場合
- 0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液
- バット又はトレー
《廃棄》
- 密閉可能な廃棄袋又は箱
汚染時の備え
- 0.5%次亜塩素酸ナトリウム溶液
- 拭き取り用布(吸収性素材)
「ゼオマイン®」溶解液の量と溶解後ボツリヌス毒素濃度
「ゼオマイン®」1バイアルは日局生理食塩液を用いて溶解します。
溶解液の量(mL) (日局生理食塩液) |
溶解後のボツリヌス毒素濃度(単位/0.1mL) | ||
---|---|---|---|
50単位バイアル | 100単位バイアル | 200単位バイアル | |
0.25 | 20 | — | — |
0.5 | 10 | 20 | 40 |
1.0 | 5.0 | 10 | 20 |
1.25 | 4.0 | 8.0 | 16 |
2.0 | 2.5 | 5.0 | 10 |
2.5 | 2.0 | 4.0 | 8.0 |
4.0 | 1.25 | 2.5 | 5.0 |
5.0 | 1.0 | 2.0 | 4.0 |
調製方法
「ゼオマイン®」は投与する直前に溶解してください。
-
1 バイアルを取り出し、ゴム栓を消毒します。
- バイアルのキャップを外します
- ゴム栓の部分を消毒綿で消毒します
-
2 溶解液(日局生理食塩液)をバイアル中に注入します。
- 溶解に必要な量の溶解液を調製用シリンジで吸引します
- ゴム栓が十分に乾燥したら、ゴム栓に調製用注射針(推奨:20~22ゲージ)を垂直に穿刺します
- 泡立たないように溶解液をゆっくりとバイアル中に注入します(バイアル内は陰圧となっているため溶解液は自然に注入されます)
※溶解に必要な溶解液の量はこちら- バイアルの陰圧が保たれていない場合は使用しないでください
-
3 内容物を溶解液と混和します。
- 注入が終わったらバイアルを丁寧に円を描くように振り混ぜ、転倒させて内容物を溶解液と混和します
- ボツリヌス毒素が変性するので、泡立ちや激しい撹拌は避けてください
- 溶解後は2℃~8℃に保存し、調製24時間以内に使用してください
- 混和後の溶液の外観が濁っていたり、沈降物又は浮遊物がある場合は使用しないでください(混和後の溶液:清澄かつ無色で微粒子を含まない液体)
- 特に、バイアル内にゴム片の混入(コアリング)がないか確認してください
-
4 薬液を吸引し、施注用注射針に付け替えます。
- 調製用シリンジを外します
- 施注用シリンジ内に空気を入れてから、バイアルについたままの調製用注射針に装着します
- 空気をバイアル内に注入した後、薬液を吸引します
- 吸引したシリンジだけを外し、施注用注射針に付け替えます